Fintechプラットフォームの着想

こんにちは。

日本通信の福田です。

今日は、弊社のブログを開設するにあたり、最初の記事を書くことになりました。

 

ブログ開設のきっかけは、弊社が取り組んでいるFintechプラットフォームに関して、多方面の方々からお問い合わせをいただいている一方で、情報提供できていることが極めて限られているのではないかというある社員の問いかけでした。

 

プロジェクトとしてはすごい勢いで進んでいますが、まだ正式に発表を行う段階でないことが多く、結果として、情報提供ができていないという状況です。また、すでに実質的には決定している内容であっても、相手企業がいるために、正式な発表タイミングまで待つ必要があることも多々あります。

 

さらに言えば、特許を出願するまでは、内容を公表することはできないという状況もありました。この点は、すでに出願をすませた特許案件もあるので、公表できるところも出てきています。

 

と、情報提供できていないことの言い訳っぽくなってしまいましたが、その点は反省しておりますので、ご容赦いただければと思います。

 

さて、実証実験ですが、5月31日の金融庁及び参加企業6社の公表資料に記載がある通り、8月から実際の実験が始まります。6社の公表資料を全て見ていただくとわかるのですが、実際には8月15日開始です。もうあと2週間ですが、実証実験用のシステム開発は順調かつ急ピッチで進めています。

 

FPoS(Fintech Platform over SIM)は、サブSIMという新たな形状のSIMに、アクセス認証用の電子証明書と、署名用の電子証明書を搭載し、これを使うことで、スマホで安全・安心にインターネット・バンキング等の電子取引を行うことができるという仕組みです。

 

現状では、ワンタイム・パスワード・トークン(発行器)を併用するなどのセキュリティ対策をとっていますが、家のPCでインターネット・バンキングを行なっている方には良いかもしれませんが、スマホで外でということになると、トークンを持ち歩かなくてはいけないという問題が生じます。

 

また、スマホのSMSやアプリにワンタイム・パスワード等を送るという方法も使われていますが、スマホ自体が盗まれた場合などは、盗んだ犯人にワンタイム・パスワードを送ることになってしまうので、それも問題です。

 

このような背景のもと、スマホだけで安全・安心な電子取引を行うにはどうしたら良いのかという課題に対する回答が、FPoSなのです。

 

FPoSの着眼点の一つは、SIMはICカードの一つであり、SIMスロットはICカードのリーダー兼ライターであるということです。ICカードには、UICC(Universal Integrated Circuit Cardの略)というスマートカードの国際規格がありますが、SIMはこの規格のカードを使っています。しかしながら、SIMは、専ら通信の認証に使われているだけです。

 

そこでSIMに電子証明書を搭載し、SIMスロットをICカードリーダーとして使えば、安全・安心なプラットフォームができると発想し、開発したのがFPoSです。

 

とは言え、次の課題としては、ドコモ、KDDI、ソフトバンクのSIMには第三者が手を入れることはできません。ではどうしたら良いのか? その回答がサブSIMの選択です。サブSIMであれば、利用者が、ドコモ、KDDI、ソフトバンク、また今や900社近くになるMVNO事業者のどのSIMを使っている方でも、サブSIMを組み合わせることで、全ての方のスマホに電子証明書を搭載する方法を提供することができるようになったのです。

 

このようにICカードとしてのSIMに着目してデザインしたのがFPoSですが、なぜICカードを使うことが重要なのかについては、次回ご説明したいと思います。 

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